「壱夜!!今日もしよ!」



そう言ってくるなり、彼女の朱美は僕の肩に頭を寄せる。



「何を?キミそう言って昨日も僕の家に泊まったでしょ?」



毎晩毎晩僕のベッドに入っては、朱美は僕の枕を取って寝てしまう。



昨日もそうだった。毎晩毎晩、僕のベッドで寝ては清々しい気持ちで部屋を出るから家族はキラキラした瞳で僕を見てくるのが、正直イヤだった。