図書室のラブレター




「ん?なんの説明?」


「だから、どうしてこんな
今まで眠くなるからって
読まなかった恋愛小説を
急に読み始めたのよ!!!」


「別にいいでしょ」


「よくないよ!!
人生の一大事だよ!?」


「でも、
だいたい分かってるんでしょ」


「ま、まぁね」




何が何でも
聞き出したいみたいだった。


そりゃそうだろうね。



今まで親友はやってきたけど
恋の相談なんて
全くして来なかった2人。



本当は結依は
したかったんだろう。




でも私が全然興味が無かったから
そんな話したこと無かったんだ。




「じゃ、別にいいじゃん」



でも、それでも
意地悪をしてしまう私。




「じゃなくて、
相手は誰なのよ?
クラスの子?先輩とか?」


「どっちも違うよ」




私はそれしか言えない。


でも嘘を言ってるわけでもない。