言いたい言葉を 思い切り遮られた。 ――ねぇ、本当の事を教えてよ。 「そんなことな…!!」 私は花井君の ありのままを知りたい。 でもそれは 出しゃばり過ぎたのかな。 彼の睨みつけられた黒い両目。 それは暗黒のように 真っ暗で全く光がない。 何も言えなかった。 怖くて怖すぎて足がすくんだ。 「悪りぃな。 良い奴じゃなくてよ」 それだけを言うと 出て行ってしまった。 いつもよりも早い帰宅。 それに今日って 窓から見ていたっけ? 不意に頭をよぎった。 でもそれはすぐに かき消されていく。