あれから月日は あっという間に過ぎた。 気が付けば、 もう三月に入っていた。 晴樹君もちゃんと 登校するようになった。 今は学校で 真面目に勉強している。 多分だけど。 っていうか、 してないけど…。 それでも彼は明るく、 毎日楽しそうだった。 まだ彼には 誰も近づかないけれど。 彼はまだ一匹狼だ。 でもこれからは たくさんの人と関わるのだろう。 「…進歩したなぁ」 私はつくづく そう思うのだった。