蓮実も自分で言った 言葉に気付く。 恥ずかしそうに 顔を赤く染めた。 「…そうだな」 俺は笑う。 こんなにも穏やかに 笑ったのは久しぶりだ。 そして少しして蓮実は 今日は帰って行く。 俺はその後ろ姿を 見送っていた。 愛しい彼女の後姿。 でも、 明るくて元気な後姿。 俺の好きな後姿だ。 「おい!」 「あ、龍慈」 「さっきから ずっと呼んでんだけど」 どこか偉そうに 腕を組んでいた。 蓮実を庭に入れた犯人は 龍慈だとそこで確信した。