「じゃあ、なんでそんなにも 詳しく知ってるんだよ」 「それは…別に…」 「はいはい」 俺はそう言うと 自分の鞄の中をあさる。 傘がない事に 気付いた俺。 仕方なくタオルを 結依に差し出した。 「何これ」 「蓮実に 渡しといてくれ」 俺は押し付けると すぐに駆け出した。 「ちょっと! 自分で渡しなさいよ!」 俺はその言葉も無視した。 「どうしろって言うのよ」 私はぶつぶつと文句を言う。 まだ渡す勇気がない。 あんたに合わせる顔が まだ分からないのよ。