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龍慈はまだ
信じられなかった。
だけどつい
気になってしまった。
気が付けば蓮実の学校前に
来てしまっていた。
「俺、何してるんだろう?」
「本当にね」
その低い声で
俺は振り返る。
そこにいたのは
結依ちゃんだった。
「お前は
手伝わなくていいのかよ」
「なんで手伝わなくちゃ
いけないのよ」
「まさか、
仲直りしてないのかよ」
「だったら悪い?
そういうあんたは
手伝わなくていいの?」
「俺はたまたま
通りかかっただけだ」
ポツリポツリと
雨が降り始めた。
しかし蓮実は
ビラ配りを止めなかった。

