「待てよ! まだ決着してねぇだろ!」 すると総長の横から 1人の男が出て来た。 「したいなら、 勝手にすればいい」 「兄貴…」 龍慈君がボソリと言う。 「龍慈、お前もだ」 そして歩み寄ると 龍慈君の頭をポンと 軽く叩いた。 「この子も返すよ」 そして私は解放された。 安堵からか、 地面に崩れ落ちてしまった。 ピーポーピーポー さっき以上に 音は大きくなっている。 「お前ら、 引き上げるぞ!」 そして『新月』の人達は 帰って行った。