蓮実は突き進んでいた。 砂が目に入って痛い。 何度も何度も 目をこすっては進んでいく。 どこに晴樹君が いるのか分からない。 それでも 目を開いて進んでいく。 とりあえず、 この戦いを止めなくちゃ。 「やめて!」 周りの音が大きくて響かない。 「お願いだからやめて!」 何度も叫び続ける。 しかし争いは 増していくようだ。 「止まって下さい!!」 まだまだ止まりそうにない。