何も言えなくて、 追うことも出来ない。 ついに彼女の姿は 煙の中に消えてしまった。 「あのさ…」 後ろからかけられた言葉に 振り向き返す。 そこにいたのはさっき蓮実を 呼びに来た人だった。 「えっと…」 「俺、龍慈って 言うんだけど……」 「そう」 「じゃなくて、 本当に絶交する気か?」 さっきまでの話を 聞かれていたんだ。 「あなたに関係ない」 「あなたじゃなくて、龍慈」 「どうでもいいでしょ!」 「どうでもよくないだろ!!」 そして溜息をついていた。