結依は何も返事をしなかった。 だから気にせずに話を続けた。 「今はね、戦ってるの」 「分かってる」 「敵と戦ってるんだ。 自分というものと」 そう。 過去を知っている自分と。 「あいつとは関わらないって 約束をしたじゃない!」 「確かにそうだね」 「あんな奴の方が大事!?」 「そういうことじゃなくて…」 「それじゃあ、 別れてくれる?」 「できない」 「蓮実なんか、大っ嫌い!」 結依は今までにないほどの 大声で叫んだ。 そのあとに見た蓮実の顔は 悲しそうだった。