それは、また ジェットコースターだった。 「はい?」 「乗りにいこうぜ」 「無理です」 「別にいいじゃん」 「さすがにキツイですよ」 「ケチッ」 「だってもう20回ぐらい 乗りましたよ?」 「まだ18回しか 乗ってねぇよ」 それだけで十分な回数。 でもまだまだ足りずに だだをこねていた。 「最後にそれ乗ったら ちゃんと晴樹君のこと 話してくれますか?」 「じゃあ、俺が これ我慢したら、 俺の彼女になってくれる?」 「……!!」 急に視線は真剣な眼差しだった。 ぶつかる視線と視線。