「ほんとに?」 「う、うん」 少し名残惜しそうに 結依は帰っていった。 私はそのまま 思い切り泣きじゃくった。 いつまでも溢れる 洪水の嵐。 吹き荒れていた。 ──ガラッ 「あのさ…」 「!!!!!!」 この声色は…晴樹君だった。 「その昨日は…」 「話があるの」 彼の言葉を制止した 凛とした声が響いた。 泣き顔は隠さなかった。 堂々としていたいと 強く感じていたから。