どうやらここは、
彼の部屋。
「出掛けるんじゃなかったの?」
あたしは少し緊張し出した。
意識なんかしてないけど、
男子の家って初めてだから。
「たいした用じゃないから、
ドンマイってことで。」
「へぇ……。
ってか、おじいちゃんと暮らしてるんだね。」
「あぁ。二人暮らし。
ま、本当のじいちゃんじゃねぇんだけどさ。」
「え?」
「おまえが俺とある契約をしてくれれば、
そのことについても、あの本のことについても、
こないだの事件についても……
全部話してやるよ。」
藤野は得意げに言った。
「『ある契約』って?」
あたしは首を傾げた。
ホント、これ、現実なのかな……?
なんか、映画の主人公になった気分。
ハリウッド映画のファンタジーみたいな奴。
……大げさか。
「俺と……」
「……?」
「付き合うこと!」
藤野は聞き取れないほどの早口で言った。
「け、契約だよね?」
あたしはからぶき雑巾みたいになったのどから声を出した。
「言い方悪かったか。
じゃ、『契約』は取り消しだ。
でも、『付き合ってください』はマジ。」
意外にも平然と言う藤野。
あたしの頭はぐちゃぐちゃになった。
いくら『取り消し』でも、
『契約』とか言われたら普通キレるはず。
いつもどおりのあたしなら。
でも、今はそんなことできない。
『好きだから』……そうじゃなくて……そうじゃなくて……。
彼の部屋。
「出掛けるんじゃなかったの?」
あたしは少し緊張し出した。
意識なんかしてないけど、
男子の家って初めてだから。
「たいした用じゃないから、
ドンマイってことで。」
「へぇ……。
ってか、おじいちゃんと暮らしてるんだね。」
「あぁ。二人暮らし。
ま、本当のじいちゃんじゃねぇんだけどさ。」
「え?」
「おまえが俺とある契約をしてくれれば、
そのことについても、あの本のことについても、
こないだの事件についても……
全部話してやるよ。」
藤野は得意げに言った。
「『ある契約』って?」
あたしは首を傾げた。
ホント、これ、現実なのかな……?
なんか、映画の主人公になった気分。
ハリウッド映画のファンタジーみたいな奴。
……大げさか。
「俺と……」
「……?」
「付き合うこと!」
藤野は聞き取れないほどの早口で言った。
「け、契約だよね?」
あたしはからぶき雑巾みたいになったのどから声を出した。
「言い方悪かったか。
じゃ、『契約』は取り消しだ。
でも、『付き合ってください』はマジ。」
意外にも平然と言う藤野。
あたしの頭はぐちゃぐちゃになった。
いくら『取り消し』でも、
『契約』とか言われたら普通キレるはず。
いつもどおりのあたしなら。
でも、今はそんなことできない。
『好きだから』……そうじゃなくて……そうじゃなくて……。


