今日はいよいよ卒業式。





「大河、起きてって………起きてたの…。」


「まぁな。」





今日だけは自分で起きれた。





まぁ……自分で起きるのは普通なんだけど。





まるで遠足や運動会の時に早起きしてしまう子供みたいだよな。





「今日で最後だな。」


「寂しいの?」


「当たり前だろ。自分の生徒が卒業して行くんだぞ。それに、学校で梨珠を見る事も出来ねぇしな。」


「私も同じかな…。授業をしてる大河を見れなくなるのは寂しいわね。」





やけに素直じゃん…。





「その制服を見れるのも今日で最後だしな…。」





今日で何もかも最後で見納めだな。





「そんなにガッカリしないでよ。制服ぐらいいつでも着て…あ・げ・る。」





な゙っ!!!!!





「何言って…!!!」


「着て欲しくなったら言って?制服プレイでもする?」




耳元で囁くなよ!!!!!





朝からヤバくなんだろ!!!




「じゃあ先に行くわね。」

「姫も大変だな。」


「今日は特別なのよ。じゃあ……チュッ……行って来るわ。」





キ……キスしてもらった―――!