小悪魔ハニー

俺の鼓膜が破れる程、その黄色い声はホール全体に響き渡る。





姫様と言う声に、後ろを振り返った。





梨珠が来たのかという俺の期待は外れた。





ドアを開け、立っていたのは西園寺と伊集院の2人だけだった。





ホール内をキョロキョロを見回す2人と目があった。





俺を見つけた西園寺は外を指した。





席を立ち、先に歩く2人の後を付いて行く。





歩いて着いた先はホールの中の控え室。





「座って。」





西園寺に促され、向かいの椅子に座った。





「梨珠は?学校に来てるのか?」


「落ち着いて、話すから。」





興奮気味の俺と冷静な西園寺。





伊集院は冷静を装ってるが、元気のない顔をしてる。




「昨日、梨珠を見つけた。」


「どこで?」


「言えない。」


「今日は学校を休ませて、今は私の家にいる。」





どこにいたのか分からないが、無事でよかった。





見つかってよかった。





「本当は明日も休ませたいけど、明日は行くと言ってた。」


「今日は会えないのか?」




今日、今すぐ梨珠に会いたい謝りたい。