明日はいよいよ学園祭。





うちのクラスの演奏は完璧。





姫達が何をやるのかは合唱以外誰も知らない。





何を歌うのかも、歌の出来も知らない。





第3音楽室は完全防音の為、歌声も演奏も聞こえない。





吹奏楽部は姫に言われた通り、口を固くしてる。





18時には、生徒達も下校した。





教師も帰らないと行けないが、鍵を掛けるのを忘れ教室に向かっていた。





Zクラスの教室だけ電気が付いてた。





教室を見ると、梨珠と1人の女生徒。





クラス委員の早川彩奈だった。





何かを話してるが、廊下にいる為聞こえない。





それに、姫の時の梨珠じゃない。





家で見る梨珠でもない。





いつも以上に無表情で冷たい目をしてる。





悪寒が走る程の鋭く冷たい目。





紫の瞳が怖く思える。





こんな梨珠は初めて見る。




話してるのは早川で、梨珠は堂々と腕を組み鋭く睨んでいる。





盗み見してたらいけないと思い、少し離れたところで2人が出て来るのを待とうと思い教室に背を向けた。