――ピンポ~ン―― 健人が家のインターホンのチャイムを鳴らすと、 『はい?』 聞こえたのは優の声。 ……ではなく優のお兄ちゃんの声だった。 「あ、ヒロト?オレ、健人だけど」 『ああ、健人か!久しぶりじゃん。優輔部屋で待ってるから、勝手に上がっていいぞ』 「おー」 『プツ、』と機械音がして、会話はそこで途切れた。 健人…優のお兄ちゃんとも仲良いんだ。 なんか親戚みたいな会話だったな。 「どうした?早く来いよ?」 気がついたら健人はドアを開けて、玄関に入っていた。 「あっ、ごめん!」