LAST-LIFE

耕助は目を覚ました。

『太陽が西にきてる・・・。そりゃあ暑いわけだよな。』
全身汗まみれだと気付き、軽くため息を吐く。
『嫌な夢だな。・・・っていうかもう午後!?』

西に上がった太陽を見て焦り始める。
乾いた服を着て教室へ向かう。

教室へ戻り、時計を見ると昼休みだった。
男子は皆体育館へバスケットボールをしに行ったようで、わずかな女子だけが教室にいた。

耕助は自分の席に戻り、弁当を食べる。

「野村くん。」
「あい？」
突然名字で呼ばれたので誰かと思えば須藤悠子だった。
「小田先生が昼休み中に職員室にきなさいって。」
「あぁ、ありがとう。」

耕助は曖昧に笑ってお礼を言った。
いい予感はまったくしない。


弁当を終え、職員室へ重い腰をあげた。

案の定、午前中さぼった罰の説教が待っていた。