ねぇ、隆介見てよ。


今、夜空に…


すごく小さくて見えにくいけど、ひとつだけ星が輝いてるよ。





バイクを運転してる隆介は気付くはずもないけどね。



お父さん、姿見せるの遅いよ!

今度はちゃんと目立つように光っててね。



そしたら、勇気出せるかもしれない。


隆介に言えるかもしれない。



返事なんていらないんだ。




ただ、どうしても伝えたいんだ。




いつまでも待つから…

隆介が私を好きになるまでずっと待ってるから…



私は隆介が大好きだよ…!!



信号待ちで、咳払いする背中に

緩めた手を引っ張る優しい手に…



私の気持ち…


伝えたいって心から思うんだ。