「で・・・ 俺に言うことは?」


首を斜めに傾けて、睨むような目で私を見る。


怖いけど、この顔もすごく好き。


もっと・・・睨んで~!!


そんな気持ちになっちゃったりする。




怖いけど・・・好き。


そんな感じ。



お化け屋敷みたいな。




怖いってわかってても、気になって中に入ってしまう。


出るとまた入りたくなってしまうような・・・




「おい、聞いてんのか?」



今度は、フッ・・・って笑ってタバコの煙を空へ吐く。



「あ・・あの・・・黙ってバイトしてごめんね。昨日話そうと思ったんだけど・・・忘れちゃって・・・」



私の言葉を一言一言頷きながら聞いてくれる隆介。



「あ~っそ。ふ~ん。忘れたんだ、昨日。・・・俺にキスされたから?頭の中全部ぶっ飛んじゃった?」


隆介って・・・

照れ屋なくせに・・・

よく昨日のキスの話題なんて出せるね・・・




無理だって…


私、顔から火が出る。



「顔、赤いけど・・・どした?もしかして昨日のキス思い出した??」



…隆介の奴・・・絶対楽しんでる。



告白なんて絶対無理…