誰が悪いでも無く、自分の犯した過去に、顔の造りが解らなくほど歪め、一歩、また一歩、歩き出す。 「やだッ! そんなままで歩か無いでよッ! 汚れが広がるでしょッ!」 「…‥ウ……‥ワーーーーーーーッッ」 まるで獣のような鳴き声を発すると、その場に蹲り泣き崩れた。 遠い日、その背中に負われていたのは、 俺だったのに。