血の果て




それは昨日、22日の事。



1ヶ月前に、結婚の報告をしたばかりの伯父からの電話に始まった。


「恭一、浦和の伯父サンからよ」


受話器を渡しながらリカは『お風呂入って来るね』、らしいゼスチャーをする。

『モシモシ』を言った俺の口唇に、優しいキスを落としてバスルームに消えた。