血の果て




「頭撫でながら、いっつもその歌をさ…‥」


その時、髪に掛る暖かい手に俺の言葉が止まった。



   ねんねこ

   ねんねこ

   ねんねこよ



「かあさん…‥」


涙で声が霞む。