「ご、ごめんなさい。私、よけいな事聞いちゃいましたね」 「いや…‥もう終わった事だから」 恥も外聞も無く語りながら、俺は老婆を押し込めた部屋のドアを見た。 おとなしくしている事に安心しながら。 ばつが悪いのか、彼女はスカートの裾を直す。 右膝の白い足に一つ、小さな黶が窺えた。