血の果て




───…‥。





「橋から飛び下りようとしてたんですよ」


お巡りは、書類に何か記載しながら言った。


「息子に出てけって言われた、ってね」


チラリ、嫌らしい目付きで俺を見る。


「───まぁ、いろいろご家庭で事情は有るとは思いますが…‥親は大切にしなくちゃ」


何が解るんだ、お前に。



握った拳が震えた。