中学に上がると、俺はバイトに出た。 まともに食べていなかったせいか、同級生よりも小さな躰。 いくら年齢を偽っても、こんな餓鬼を雇ってくれるとこなんてどこも無くて。 最終的には苦学生を装って新聞配達。 それでも3年間働いた金を貯め、中学卒業と同時にあの家を出た。 結局、俺も今のこの老婆と同じように逃げただけかもしれない。