「オレ、お前の親父の事知ってるぜ」 小学5年生の時。 既にこの時には成人していた誠が、ある日俺に語り出した。 「親父?」 「そうさ」 母親と言う存在に捨てられた俺は、特別親父の存在なんて知りたいとも思わなかった。 知ったところで、何が変わるわけでも無いだろうし。 【居ない】と言う事は何にしろ、良い結果では無いだろうし。 幼少の頃から身に付いた諦めと言う物だった。