身をよじる度に、鳴く柔らかいクッションが心地好いのに、灯りも消し、闇に包まれているのに。 頭の芯だけがツンと冴えて、息苦しいほどに眠れ無い。 それでも─────。 うとうとしだした夜明け前、またクローゼットの扉の音で起こされた。 .