秘密な花嫁~旦那様は同い年~

ベットの傍に椅子を持ってきて座り、愛人の手を両手でギュッと握りしめる。


「マー君」


生きててよかった。


もうこんな思いはしたくないよ。


「もっ・・・ヤダよ」


溢れ出てきた涙が、今度は布団を濡らす。


「マー君の、バカ。・・・バカ」


早く目を覚まして。


じゃないと、安心できないよ。


しばらく愛人の寝顔を見つめていると、静かな病室にドアの開く音が響いた。


「目が覚めましたか?」


「うんん」


静かな足取りで、一柳さんがベットに近づいてくる。


愛人の顔を見ると、ホッとしたように息を吐いた。


「美結様、そろそろ19時になりますが、時間は大丈夫ですか?」