「お前今、『何であたしが助けなきゃいけないんだ』って思っただろ」
「すごい! 何で分かったんですか、エスパーなんですか」
一見褒めてるようなセリフだけど、これは嫌味でーす。
「かなり嫌われてんのなぁ…俺」
眉間に皺を寄せて、壁にもたれながら先生が言った。
いや、そういう女遊びに慣れてそうなところとかが嫌いなの。
王子モードの先生は、正直、すごいタイプ、なんだけど。
…本性を知らなければ…ね。
隣に立っている先生を見上げると、眼鏡をだるそうにはずしている最中だった。
本当、何をしても絵になる男の人だなぁ。
「もしかして…それダテなんですか?」
「ん…あぁ、こっちのが頭良さそうだし」
眼鏡かけてでも、そんなに自分を隠したいのか、おい。
あたしは心の中でつっこむ。

