それはほんの一瞬の出来事だった。 あたしの目の前には見知らぬ男がいる。 名前も知らない。 今日、今現在、あたしはファーストキスをこの男に奪われてしまった。 なんて呑気に説明してるけれど、心臓は今までにないくらいバクバクしてます、あたし。 そして『王子様』はキラキラ眩しい笑顔で言った。 「君とはまた会うよ。僕を探してごらん…」 とびきり輝く笑顔で、優しく笑って去って行ったんだ…──。