「綾子っ。」



勤務中のあたしにコソッとあたしを呼ぶ尚人。



「…尚人??」



あたしは誰にも気づかれないように尚人のもとへ駆け寄った。




「どうしたの??」




「いきなりだけど…親父がさ…お前に会いたがってて…。
 ちょっと来てくんねぇか??」


尚人のお父さんって…


元社長ってことだよね!?


うっわ。めっちゃ緊張。



「わ、わかった…。」



こんなことならもっといい服着てけばよかった…。