尚人からプロポーズされて一晩が過ぎた。



「…よし。」



いつもより薄めに化粧をし、家を出る。



そう、あたしは変わるんだ。



いつもの電車。



いつもの道。



でも…あたしはいつものあたしじゃない。



「綾子っ。おはよぅ!!」



和佳と美紅があたしに笑顔で喋りかける。



「…おはようっ!!」



あたしが笑顔でそういうと、二人は顔を見合せてあたしをまじまじと見つめた。