「俺…ここでバイトしてるから…。」 バイト…。 まじかい。 あたしも金をあさる手を止めた。 「…!!…それ。」 健太郎はあたしの財布から見えている名刺を指差した。 げっ!? あたしは慌てて財布を閉じる。 「…綾子、そこの会社で働いてんの??」 …バレてしまった…。 あたしはどうすればいいか分からず、小銭をバンっとレジに置きビールを持って外に出た。