「…できた。」




「あ、ありがとっ…。」




あたしは福田からパッと手を離す。




あ~!!静まれ心臓っ…。





「…もう帰ったら??後は俺が片付けとくからよ。」




福田は割れたマグカップを掃除しながらそう言った。




「う、うんっ!!じゃあっ…。」




あたしはそう言って福田の家から逃げるように出て行った。




あるものを忘れていることに気づかず…。