「いいぜ」
「やた!じゃあ、早速行こ!」
オレの腕を引っ張って緋色は歩き出した。
凄いはしゃぎ様にオレは笑ってしまう。
でも、やっぱり夏の日差しは辛い・・・。
電車に乗って隣町まで来た。
隣町まで来れば、見つかる心配もないからな。
「わぁ!広ーい!」
ゲーセンを目の前にして緋色が叫ぶ。
「初めてだっけ?」
「ううん!」
「じゃあなんで?」
「久しぶりに来たから感動した!」
そう言う緋色を見てまたオレは笑ってしまう。
「いやぁ、二年の大事な時にゲーセンに来るのもいいねぇ」
「あぁ。てか、暑い。早く入ろうぜ」
「うん!」
自動ドアが開いてオレたちは中に入った。