「青空迎えに来た。」


病室の扉を開けたのは和馬。



太陽ごめんね。
和馬を置いて、和馬を犠牲にしたまま幸せになんてなれないよ
でも太陽、私ちゃんと太陽のこと覚えておくから
あの日々も辛い過去も全部覚えておくから・・・


「待て。」


私が和馬の手を握ろうとしたとき、陸先輩が現れて私の手をつかんだ。


「和馬、総長から全部聞いた。」


「あっんのくそジジぃ!」




 
 陸先輩から彼と青空の関係を聞いた。

「太陽君、今日で全部終わりにしましょウ。」

「え?」

「君は青空ちゃんの父をつれてきてください。僕は和馬を説得します。」


青空お前は全部思い出してた。
だけど、怖かったから何も話せずまだ思い出していないフリをしてた。
それも今日で終わる。
青空、この一歩がお前の過去と今、僕たちの過去と今をつなぐんだ。



「おじさん!!!!!!!!!」