硝子玉





彼の言葉は信じられた。



なのに私は忘れてしまった。




恐怖


絶望


苦痛


憎悪



全ての感情が私の過去を消し始めた




彼はケンカを売られた私をかばって刑務所に入れられた。




―――――市原組の面汚し―――――


なんども耳にした


―――――女におぼれて家を忘れた馬鹿息子――――



彼は最後に言った。


何を言われていても私を抱きしめて








――――――「愛してる」―――――――