硝子玉


お兄ちゃんが成人するまでの四年間おばちゃんの家で暮らすことになった。

それからの日々は充実していた。

でも一つだけ悲しいことがあった。

トモダチと庭で遊んでいた時だったと思う。

お兄ちゃんが女の子と手をつないで歩いてた。

彼女なんだって思ったら一気に涙があふれ出た。

でもその翌日お兄ちゃんは顔を真っ赤にして帰ってきた。

前歯が二本かけていた。

「制裁だってなぐられちった☆」

「だれに?」

「彼女ってもう彼女じゃないけどな!」

大声で笑ってた。

多分別れたくはなかったんだろうな。

私が泣いたから別れたんだろうな。