午後はあいにくの雨で部活は中止になった。

急いで教室に向かうと机にうつぶせになって寝ている青空がいた。

ちょい遅かったか

「・・・・。」

そっとおでこに手を添えると「むむぅ~」っと変な声を出して青空が起きた。

「起こしちまったか」

「寝てた?」

あのまま寝といてくれたら嬉しかったが・・・。

教室は夕日でオレンジに染まっていた。

「それ、カメラ?」

首にかけたカメラを指さして聞いてきた。

「カメラだけど?」

「撮ってぇ~♪」

「はいはい。」

無邪気に笑う青空にピントを合わせる。

「お前、モデルになってくんねぇ?」

「別に良いよぉ~」

カシャッと音が響く

「でも、あんま変な写真は駄目だよ?」

「変な写真てなんだよ・・。」

また青空にピントを合わせる。

気がついたら青空に夢中になっていた。

「なんだろうねぇ~・・・・あははっ」

その笑顔に手が止まった。

カメラが手から滑り落ちて、気づいたら青空の頬に手が触れていた。

「・・・ぃ・・いいよ?///」

どーゆー反応だよw

そう思いながらもそっと青空の唇に触れた。

しばらく沈黙が続く。

「好きだった。」

「うん。」

「ずっと好きだった。」

そう言って青空を抱きしめた。

「ねぇ、そろそろ帰らないと先生に怒られる・・。」

「そーだな。」