硝子玉


青空の向かったトイレの方から悲鳴が聞こえた。

人だかりをかき分けて中心に行くと青空が倒れた。

「青空?!」

「助けて・・助けて・・助けて・・助けて・・。」

壊れたように繰り返す。

助けてと何度も何度も手を伸ばしながら。


「助けて・・・・・・。」

青空の意識がきえるのがわかった。

すぐさま救急車で病院に搬送された。


「青空!青空はどこですか!?」

廊下をスーツ姿で走り歩く大人の人がいた。

確かに青空とよんだ。

「あの・・・青空さんのお兄さんですか?」

「そうです!それより青空はどこですか?!」

その人は病室に入ってきた。

そして、青空を見つけると抱きしめた。

「ごめん青空。」

多分僕よりも青空に近い人だって思った。

僕はその人の鞄についている硝子玉に目をやった。

青空の硝子玉・・・?

「その、硝子玉って・・・・。」