「頑張るって何をデスか?」

金髪でハーフの陸先輩が後ろから突っ込んできた。

「え?ちょ、先ぱ・・・なんで?!」

「少し七海が心配デ、ダイジョウブデスか?」

あー。先輩気づいてたぁー!

「気づいてたんですか?」

「一応、ボクも男なんデ!」

先輩は笑った。

「あ!七海先輩だぁ~!」

「太陽と青空ちゃん!」

廊下の向こうから近づいてくる二人を見た。

「わぁ~い!先輩だぁ~」

青空ちゃんは、わたしの胸に飛び込んできた。

妹みたい、そう思った。

「わぁ~い!美人サンダァ~!」

陸先輩が青空ちゃんにさりげなく抱きついたのを見たとき胸が少し痛んだ。

「ボクの名前、篠本・クリス・陸って言いマス!」

「私は・・北涌青空です!」

「青空・・・イイ名前デスね!」

二人を見ていると胸が痛かった。

どうしてだろう・・・

「まさか・・・・」

やきもち?