「・・・・青空?」

目が覚めると朝になっていた。

目をこすりながらベッドに青空がいないと気づいて探し始めた。

「どこいったんだ?」

保健室にはいないみたいだったから屋上へ

長く伸びた髪をなびかせながら青空が空に手を伸ばしていた。

「忘れちゃったよ・・・・」

「何を?」

「昨日までのことほとんど。」

「そう・・・・。」

青空は涙も流さずに振り返って笑った。

「でも・・・太陽のことは覚えてる!!!」

そうとう嬉しいんだと思った

でも

僕もなにより嬉しい

まだ覚えててくれてる

それだけで嬉しい



携帯の着信音が響いた

(七海。太陽達の事どうなった?)

(一応。大丈夫みたい。)

携帯を閉じて、ため息をつく

「一発頑張るかぁ~!」