こころの展覧会


椿姫は不思議な感覚だった。藍の言葉が胸にすーっと入ってきて、とても安心する、あたたかなものを感じた。



   ☆



椿姫が一心不乱に描いたのは、涙色の竜胆。滲み込んでくるような哀しみの絵だった。