「…マヌケ顔」




……


「はぁ?」


「バーカ。顔真っ赤」


な、何なのよ


「クク」


笑う隼人に腹が立ってきたので、あたしは先に歩き出した



が…



グイッ



後ろから、今度は腕を引かれたあたしは隼人へと振り向かされたと思った次の瞬間



「…っん…ぁ…」



キスをされていた



「っ///、はぁ、…ちょっと」


「フ、期待してただろ」



え?



そう言い放つ隼人は笑いながら、先に歩いていったのだった



う、奪われた

またもや…



だけど、このドキドキは鳴りやまなくて



何なの…

もう…



一人、佇んでいると



「梨乃ちゃーんっ!何してんのー?おいでよー!」



いつの間にか、皆と距離があいていて、皆があたしを待っててくれていた



「あ、ゴメン!」



なので、とりあえず急いで皆の元に向かう



はぁ、ご飯食べて考えんのやめよっ



そして、人でごった返しになってる寮の食堂で、美味しくご飯を食べたのだった



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