部屋に入ると、座って座って!と由宇君が促すので、とりあえずソファに座ると、

拓真君がジュースを持ってきてくれたのでそれを受け取った


遊ぼうといっても部屋だし、特にこれといって何もないわけで

だけど、由宇君はあたしがいるだけで楽しいって言うから、まぁいっかと思うのだった


夕飯まで、あたし達はゲームをしたりして、隼人は少し離れて一人で雑誌を読んでいる


そんな隼人をジッと見てしまってたのか、隣から


「見つめすぎだよ」

「え!?」


そう囁いてきたのは拓真君で


「…ぷ」

「た、拓真君っ」


あたしの動揺っぷりに笑われてしまった


「隣行ったら?」


え、隼人の?
何で!?


「…アハハ、面白いね」


へ、あたしが?


何かからかわれてる…?


「…ねぇ」

「は、はいっ」



徐々に拓真君の顔が近くなってきたいる



「君、つけないでいいよ」

「?」

「だから、拓真。で呼んで、ね」



優しい笑顔の拓真君についつい顔を赤くした


なおも至近距離の顔にますます真っ赤なあたし



すると



「おい」



そこへ、かかった声は何だか不機嫌そうな声だった



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