「と、いう事でまた明日の昼休みにも此処に集合ね」


あたしは、もう有無を言わせない安藤先輩に、はいと返事をしていた


「よしっ、じゃあ帰ろー!梨乃ちん遊ぼっ」

「へ?」

「暇でしょー!夜ご飯まで遊ぼ」


解散と同時に由宇君に連れられるまま、あたしはその場を後にするのだった


後ろからは、隼人や拓真君、マコも歩き出していた





そして着いたのは、部屋の前



「ここ誰の部屋?っていいの?男子の寮来ちゃって…」

「いいのいいの」



軽っ
軽いよ由宇君



「何で俺の部屋なんだよ」



後ろからかかってきた声は隼人で



じゃあ、由宇君の部屋じゃなく此処は隼人の部屋?



「いいじゃん!ちなみに隼人と拓真の部屋だよ」



二人部屋なのね


納得すると、隼人の了承を得ないまま部屋に入った由宇君はあたしを入れてくれた



「…広〜い」



一人部屋のあたしと違って広めな部屋

そして思ったより綺麗で


「由宇の部屋は凄い汚いけどね」


拓真君が苦笑しながら言ってきた


「それにしても、この部屋に女の子が居るって変な感じ、な、隼人」

「…」

「な、何よ?」


隼人がジーっと見てきたのでたじろぐ


「…別に」


な、何なの!もうっ


「照れてんじゃない?」

「ま、まさかぁ」


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