「誰もお前襲わねーって」

青い顔をしてたあたしに隼人がフッと笑って言ってきた


「なっ…!」


って現にあたしこの間、襲われかけたんですけど


…やっぱり危険すぎる


「まぁまぁ、…で、そのレクの準備梨乃ちゃんにもしてもらうから、よろしくね」


またもやニッコリな安藤先輩


ん?そういえば

「あの、主催者が生徒会なんですよね、ならあたし出なくても…」

疑問に思ったので聞いてみると


「主催者っていっても、俺と恭平と三年の何人かで本部作るから、生徒会の1、2年は強制的にゲームに参加だよ」


そ、そうですか…


「そんな落ち込まないで。何かあったら助けるから、ね」

「そーそー、梨乃先輩は俺が捕まえて他の奴らから守るし」

「それか逃げ切っちゃって豪華商品ゲットとか」


マコや由宇君がイキイキと話してる


「はぁ」


思わずついた溜息に拓真君が


「大丈夫、俺らは梨乃ちゃんの味方だから」


と優しく声をかけてくれた


「梨乃、捕まえてやろーか?」


拓真君にありがとうと言おうとした時、隼人の声が。


「って隼人に捕まる方が危険過ぎるわよ」



それこそ乙女の危機だもん


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