「あ、ありがとう…」

隼人といると…ドキドキする
嫌なはずなのに、さっきの人とは違う…ドキドキ


「何だよ」

「う、ううん」


あたしがジッと見てた事に怪訝な顔をする隼人


「ほら、教室戻るぞ」

「うん…」


強引に手をひかれて廊下に出た



「あ…ねぇ、今の人誰?」



何で名前も知らない見ず知らずの男子にあんなことさせられなきゃいけないの?



「…A組の白坂ってやつ。お前気に入られたんじゃね?しかも俺と居るしな」


敵対意識もってる…って言ってたっけ

…つまり、隼人の近くに居るあたしだから?ってそんなに一緒に居ないけど…


「俺のせいじゃねーからな」

「え?」

「あいつが単にお前を気に入ったのは事実だな」


え…
凄く…嬉しくない


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